2021年02月01日

【旅するピンクッション】vol1.中世ヨーロッパとヴィクトリアン刺繍

隠れ手芸好きで、2020年春の非常事態宣言以降、裁縫道具を引っ張り出して、、もう愉しくて止まりません。
念願の津軽こぎん刺しを始めたことはすでにお伝えの通りです。クロスステッチやヴィクトリアン刺繍は30代の子育て時代にかなりはまったのですが、今回再燃。そしてついでに楽しくなってしまったのが、ピンクッションづくりです。
グログランや別珍などのリボンとビーズで、かなりの数、作ったのですが、またまた新しいのが創りたくなりまして。

そこで、【旅するピンクッション】と題して、ご覧に入れます。
針山とか針刺しといいますよね。私が幼いころ、母や祖母は「針が錆びないから」と、長くなった髪の毛を切って手作り針山の中に入れていました。中世ヨーロッパでは、女性たちがピンクッションを想いをこめて手作りしたといいます。ピンピローとも言われ、お針が休めるようにしてあげたのですね。
ヴィクトリアン刺繍に感化されたころがあり、時間があればまた、再開したいと思い始めました。

手に乗るほどの小ささなので、ほんの数時間で作ることができます。ビーズの縁取りは時間がかかりますが、漫然と同じことを繰り返す刺繍に飽きると、ビーズを針で拾うのが楽しくなります。それでピンクッションづくりを、刺繍の手を停め作り始めるというのがルーティーンです。手仕事は面白いですね。日々の業務にも似ています。

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グログランリボンで手作りしたピンクッションたちです。

奥にある市松模様は20年以上前、その右手は15年ぐらい前に創ったもので、座りがよくて気にいっています。
手前のもの2つは今回、余ったリボンで新たに作成。生地は色や光沢が褪せてくるので、輝きが違います。

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裁縫は、今は亡き母と祖母に教わりました。
祖母は、東京の大学で和裁洋裁を学んで、そのあと岩手県内の女学校で家庭科教員をしていました。
私が幼いころ、岩手から上京すれば、一緒にお針箱をあけながら、あれこれ話したことが今ごろ、運針のときに思い出されて不思議です。
家族による伝承は昭和の時代、こうした瞬間に行われてきたのだなと、在胎時間が増えた今、ふと振り返っています。


posted by 千葉千枝子 at 00:00| 東京 ☁| Comment(0) | ショッピング・コレクション | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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