息子たちが今は使わなくなった、小学生時代に買った鉛筆を挟むコンパス、そして分度器が、今ごろ活躍してくれています。
ちなみにこちらは「仕覆」といっても、セオリー通りの器の形に添わせたものではありません。
津軽こぎん刺しと組み合わせたオリジナルの仕覆です。布もさることながら、上物の緒や真綿、ふとん針を手に入れるのが今の時代、意外と大変でした。刺繍よりも綿入れなどに時間がかかり、千鳥かがりも大変で苦労しましたが、それでも何とか会心の出来です。
お気に入りの茶碗を桐箱から出して、”へだて”を敷いて2つ入れています。
明日、4月1日から新年度のスタートです。
大学では対面授業が再開します。そのため、自宅で過ごす時間も多少は減ることでしょう。とはいえ、新型コロナウイルスによるこれまでの在宅期間が、「いつかやりたかったこと」、「でも時間がなくて出来なかったこと」を叶えるチャンスを与えてくれました。
ささやかだけれど幸せ。そうした気分です。
新1年生のお迎え準備も万全です。コロナに負けず、心機一転。学生の皆さんのキャンパスライフが充実するように精一杯、教育環境を整備して円滑な学部運営を心がけて参りたいと考えています。
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