大阪でインタビューを終えて、京都へと移動。夕食は鴨川沿いでの納涼床でした。
折からの雨で川は増水、流れに勢いがあって茶色く濁っています。東京を出たときは雨でしたが、関西に着くと曇天。薄日がさすほどで、川床料理が再開されていました。上流域、特に貴船のほうではまだ、床が出せなかったのではとおもいます。
鴨川の川床で涼を求めて鮎や鱧をいただくようになったのは、江戸時代にさかのぼります。その以前、豊臣秀吉の天下統一のころから川沿いには、茶店などが並びはじめたそうで、川に向かって鰻の寝床のようなつくりの建物が並び、それぞれ軒先を納涼床にしています。
久しぶりの川床料理。京料理【竹島 一期(たけしま ICHIGO)】さんの利用は初めてでしたが、お味が確かでした。
冷たいものは冷たいうちに、温かいものは温かいうちに。みめ麗しくアワビ貝のガラス器も、涼を感じさせます。価格も抑えめです。
▼京都鴨川納涼床協同組合
まさかのコロナで、オーバーツーリズムが叫ばれた京都は客足も減りましたが、喧騒がなく穏やかな雰囲気です。
竹島さんの隣のお店、納涼床は灯りがともらず、お尋ねすると去年の10月に店をたたんだのだそう。全国の観光地ではグランピングやオープンエア、キャンプなどのアウトドアに人気が集まっていますが、この鴨川納涼床は戸外での美食の先駆ともいえます。
近頃ではイタリアンやフレンチのお店も増えたそうで、またの機会にと楽しみにしています。コロナの影響で営業時間が短縮されるなどしていますので、事前にお電話などでご確認されてからご利用されるとよろしいかとおもいます。(竹島さんでは、ネット予約後にお電話をいただけたので助かりました)。
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