今回、短い時間の下北半島の視察旅で、なんとか時間を捻出して訪ねたかったのが、むつ市の日本三大霊場【恐山(おそれざん)菩提寺】です。
この土地の霊力の強さに圧倒されました。人の想い、弔いや偲ぶ心、それらが凝縮された異空間でした。
![oIMG_8089.jpg](https://chiekostyle.up.seesaa.net/image/oIMG_8089-thumbnail2.jpg)
この戦慄に近い気持ちは、その場に立ってみないと分からないかもしれません。
つづら折りの山道をひたすら登り車を進めます。山門から妖気が漂いはじめました。
息が詰まる感覚。これは硫黄によるものと分かったのが、この太鼓橋に差し掛かったときです。
![oIMG_8083.jpg](https://chiekostyle.up.seesaa.net/image/oIMG_8083-thumbnail2.jpg)
![oIMG_8086.jpg](https://chiekostyle.up.seesaa.net/image/oIMG_8086-thumbnail2.jpg)
三途川を渡る太鼓橋。眼前には宇曽利湖が広がりますが、硫黄臭が強く、天国と地獄が表裏一体に描かれているのが見て取れます。
この向こうは極楽浜。1200年以上前に開山されたといいますが、ここを守る人たちが、どのような想いであるのか推し量ることは難しく、複雑なおもいになりました。
![oIMG_8096.jpg](https://chiekostyle.up.seesaa.net/image/oIMG_8096-thumbnail2.jpg)
![oIMG_1210.jpg](https://chiekostyle.up.seesaa.net/image/oIMG_1210-thumbnail2.jpg)
![oIMG_1220.jpg](https://chiekostyle.up.seesaa.net/image/oIMG_1220-thumbnail2.jpg)
![oIMG_1219.jpg](https://chiekostyle.up.seesaa.net/image/oIMG_1219-thumbnail2.jpg)
こちら(上)が極楽浜です。
東日本大震災で命を落とした人たちの冥福を祈り、ご遺族の方、ご友人など東北地方の多くの方がここを訪ねたのがわかります。供養塔があるのがこの、極楽浜なのです。
![oIMG_8101.jpg](https://chiekostyle.up.seesaa.net/image/oIMG_8101-thumbnail2.jpg)
下北半島を訪ねた以上は、ぜひお山さんにご挨拶をと、一人ここまでやってきましたが、故人をしのんで本州最果て、深いおもいに至りました。