今回は、最後に離団して、チャオプラヤー川ほとりのオリエンタルホテルで延泊してから帰国しました。
悠々と流れる大河を前にすると、いろいろなことが想い出されたり、抜け落ちていったりします。市街地の形成には、河口近くが要衝となって発展した歴史があります。だから世界中、大きな都市には、必ずといってよいほど川が流れていますよね。川の周りには多くのひとが昔から集い営んだから、そんな"気"のようなものを、敏感に感じることがあるのです。
ホテルのマークが染められた旗をなびかせ、渡し舟が往来する夕暮れの姿は、なんとなく寂しい。メルマガでも触れましたが、船に揺られているときに、何かハッと目覚めるものがありました。ふと、強いエネルギーかテレパシーが、降りてくるような感覚です。
夕陽の落ちる対岸も、また、美しいものでした。
しばらく留守をしていたものですから、帰国後、難事が重なりました。事後の始末や溜まった仕事、それに信じていたひとに裏切られたりと続くものですから、ふっと川の光景が蘇ったのです。
「女」は、強くなければ生きていけない。優しくなければ、生きている資格がない。男も女も、一緒です。