
「なぜ。海外で年金生活を送る日本人から悲鳴が上がるのか?」
このふたつのタイトルをお読みになれば、何を言わんとしているかが、お解りになるでしょう。
円が弱まり、ヒト・モノ、そして"カネ"の流れが、旅の世界でも変わりつつあります。海外年金暮らしやロングステイも、時勢を反映して、やはりマーケットは二極化が進みました。新規参入業者が失速を始めているその背景には、このマーケットが、マスで追うことができない特性を秘めているからにほかなりません。
とは言っても、この海外年金暮らしブームの終焉は、予期せぬようでいて、実は2年も前から兆行がありました。ボリュームゾーンに潜在ニーズが高く、そうしたひとたちは、情報収集に終始しているという傾向が顕著だったというのも見逃せません。そこに円弱が追い打ちをかけたのです。
これは、まるでバブル期のときの実体験にも似ています。バブルの絶頂期、大手銀行に内定をもらった私も、翌年、現場に出てみると、不良債権が目立ち始め、景気の明らかな減速を、行員たちは既に感じ始めていました。ところが、旅の現場に波及するのは、その2年や3年あとのこと。実は、「バブル」という言葉が生まれる以前から、金融の現場では、兆しをみてとれたのです。
エコノミック的には、すでに筋書きができていたことも、業種によっては体感が非常に遅れるのだということ。経済を抜きにしては時代の先読みができないのは、旅の世界も同じです。
ご高覧賜り、ありがとうございました。
■4月12日付【日経新聞】NIKKEIプラス1「教えて!達人」コーナーに、「春に散策したい歴史街道」を記事執筆しています
■"日経PLUS1"紙面刷新により、長年ご愛顧いただきました「教えて!達人」コーナーも、今回が最終号になります。2006年夏以降、私、千葉千枝子が単独執筆をしてまいりました。長きに渡りご愛読賜りましたこと、ここに御礼を申し上げます
ラベル:経済
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