2008年05月01日

【日本ロングステイアカデミー】解散

ロングステイ市場が大きな曲がり角にきています。

第2次ロングステイブームの草創期といえる2003年4月に設立した特定非営利活動法人で、経産省認可の公益法人ロングステイ財団法人賛助会員【NPO日本ロングステイアカデミー】が、本年3月をもって解散されました。

ロングステイの普及・啓発に、共に歩みをとらせていただきました私にとりまして、NPOの皆様とは、まさに"同志"の仲。心からの労いと感謝に、2年ぶり、関係者の方と再会し、杯を交わすことになりました。

ノンプロフィット・オーガニゼーション=NPO、すなわち特定非営利活動法人。その「設立」手引きは多かれど、「解散」の手続き方についてはあまり知られておりません。おうかがいしたところ、法務局への登記、認証先である都への届出、官報による公告と、その手続きは煩雑です。
一般の私企業にも同じことが言えますが、創るのは容易でも、それを閉じるということになると音信も途絶えるのが世の常。ですが、このたびの解散に際し、丁重な書状とご面会の機会をいただき、真摯なご対応に感心いたしました。

とりわけ、企業の第一線でかつてご活躍の、リタイアリー中心に組成されたNPO法人の場合、収益を生むビジネスモデルの在り方、営利企業との相関、世代交代や継承問題等々、維持存続の難しさを印象づけます。セカンド・ステージにおける夢や希望を、NPOというスタイルでご挑戦されるリタイアリーが増えるなか、一抹の寂しさをもって、解散の報を頂戴しました。

「ロングステイ」というひとつのキーワードで集い、営んだ組織・団体が、また一つ姿を消したことに、私は着目したいとおもいます。
マーケットが成熟した結果の「淘汰」ではないということ。旅の長期化が進み、海外で暮らすひと、暮してみたいと考えるひとが減少しているわけではないのに、「ロングステイ」というマーケット自体が伸び悩んでいます。その最大の理由を、一歩踏み込んで検証することが重要です。

NPO日本ロングステイアカデミーの唐津理事長はじめ理事の皆々様、長らくのお役目、心からおつかれさまでした。設立から解散まで、人事、契約ごと、あらたな事業創出と、さまざまな節目がありました。皆様のサード・ステージでのご活躍を、心から祈念しております。


NPO日本ロングステイアカデミーとの共同事業として取り組みました台湾ロングステイ。テレビクルーたちと現地入りした六亀里で、歓迎をうけました記念の一枚をご紹介します。

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ボランティアイズムでのロングステイ普及に、困難はつきもの。台湾との人的交流は、まさに"これから"です。望まれるは「人」対「人」。「強者、権者が荒らしては、ロングステイという国際交流の観念に、真の発展はない」というのが持論です。
ラベル:ロングステイ
posted by 千葉千枝子 at 00:00| 東京 ☔| Comment(0) | TrackBack(0) | 海外ロングステイ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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