
米国では、30年以上の歴史があるタイムシェア。
この言葉を初めて聞いたのは、かれこれ10年前のことです。
当時、
日本航空が販売代理店として取扱を開始したことで知られる、ハワイ島・
コナ・コーストリゾートを、取引先の社長から買い受けたのが始まりです。
物件は、日本航空ではなく、日系人の現地セールス・ルートからの入手でしたが、タイムシェアという言葉すら日本に上陸していない時期でしたので、情報収集には手間取りました。
ヒルトンや
マリオットといった大手ホテルチェーン系のタイムシェアが優勢となり、残念ながら当時の関係者はみな、タイムシェア・ビジネスから撤退しています。入手した物件は、いわゆるリセールものでしたから、具体的な利用法を独自に収集して、予約の仕方や登記の知識を習得しました。
とはいえ、販売価額400万円程度のものが、4分の1という破格値で入手できたので、賢い買い方でした。
コナ・コーストリゾートは、大手デベロッパーの
シェル・グループが開発・販売しており、築年数が10年経った今でも、ハワイ島コナ地区のリゾートエリアで、好物件として高い評価を得ています。
先月はじめ、プライベートで利用しようと予約をしていたにも関わらず、仕事の都合で、直前に渡布を断念。
『
タイムシェア・リゾートで暮らすハワイ』(マリン企画)の著者・野田省三氏ご夫妻と、改定版発行のため現地取材に赴いていたロケ班に提供。数々のタイムシェアを取材・保有する野田氏も、
コナ・コーストリゾートを大変気に入られたようです。

タイムシェアは、州政府に登記されるれっきとした不動産ですから、固定資産税を支払う必要があります。1つの部屋を52人で持ち合う「共有持分権システム」で、年間管理維持費をおのおの負担する仕組み。ちなみに、
コナ・コーストリゾートの2006年度管理維持費は、710米ドル(2ベッドルーム2バス)。2005年度は674米ドルですから、情勢にあわせ毎年変動しているということがわかります。
「なぜ52人なのか」というと、1年間を週換算すると52週あるからです。投資物件としてリターンを期待できる一般の不動産とは、性質も異なりますから注意しましょう。
ズバリ言えば、「投資目的では購入しないこと」。自己の使用を目的に購入するのが一番で、健全な発想で購入しないと失敗します。
不動産ですから、賃貸も可能ですが、せいぜい管理維持費程度の収入しか見込めません。

さて、前述の野田氏は、ホノルルのDFSビル内に新オフィスを構え、現在タイムシェアの
リセール販売を開始しています。
ヒルトンや
マリオットが販売攻勢を強める中、購入したタイムシェアを使い切れず、やむなく手放すひとも増えており、今後は需要も拡大するものと思われます。
興味があるひとは、
タイムシェア・ハワイまで、お問合せ下さいとのことです。
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posted by 千葉千枝子 at 10:16| 東京 ☁|
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